Exception Code.

iPhone、Macと読書が大好き。iPhone・Mac・書評を中心に好きな事を書いていました。今は『ほーくブログ』でブログを書いています。

ムダとは流されることである -書評- 無駄学

   

効率化と対極の存在、無駄。

無駄を無にしたのがトヨタの有名なカンバン方式。無駄を「無」に変えるためには無駄なしで実現はできません。そうなると無駄は無駄にできないわけで。

流されることこそ「無駄」

成長、コミュニケーションなどなど、世の中で普通に使われている言葉でありながらも、定義があいまいすぎる言葉はいたるところに存在してます。

就活が始まるとしきりに「コミュニケーション能力」とか「やりがい」って言葉を平気で使いますが、あれがどうも気持ち悪い。みんな絶対わかってないだろ。と思ってました。コミュニケーション能力とやらは面接官が足切りに有効だから多用してる印象があり、意味がわかりません。

 

「無駄」もその一つであり、具体的な意味がよくわかってないにも関わらず多用されてます。

無駄が「やるべきことではない」と定義するのであれば、冒頭のカンバン方式すらこの世には存在しないし、そもそもやるべきことではないかどうかというのは具体的になんでやるべきじゃないのか説明できるもんなんでしょうか。

カネに変えられない行為を無駄というのであればブルーオーシャンなど決して生まれないし、新しい市場が生まれないのであれば、それは停滞でしかない。

 

そう考えると、無駄は主体性のない行為を指し、思考停止の状態のことを意味するのではないかと思えてくるわけです。

指示されたことを淡々とこなし、できなかったことができるようになる。それに加えて自身の工夫が入るのであればそれはもう主体性に型付けできるし、無駄(=やるべきことではないしカネにならない)ではなくなります。

そんな些細な型付けを無駄だと叫び、大きな結果のみにしか目を向けられない人こそ無駄を愛しているのです。そんな無駄は無駄でしょう。

 

感じるな、考えろ。

 

目次(Amazon.co.jp)より

第1章 無駄を科学する
第2章 無駄とは何か
第3章 無駄との真剣勝負
第4章 「ムダとり」最前線
第5章 社会は無駄だらけ
第6章 無駄と資本主義経済

 - 書評

  関連記事

「昭和史」は日本人なら絶対に読むべき一冊。戦争から僕たちが学べること

「昭和史」初めの20年は、1に戦争2に戦争です。 戦争に対するイメージなんて、「 …

禁煙できない理由 -書評- 急に売れ始めるにはワケがある

心の芯の部分を何度も何度もつついてくれた名書、WHYから始めよ!ですが、そこに登 …

「集中・責任・ジョブズの魂」の3つの環境が今のAppleを作った 「僕がアップルで学んだこと」

最近になってApple本を読んでいるほーくえーす(@hawk_a)です。 今回は …

ノマドに憧れるサラリーマンに送る、ノマドがノマドであるための思考法

Freedom / Josef Grunig 最近よく耳にする用になったノマドと …

目的を持たない人に成功なんてありえない -書評- リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか?

只の組織批判本と思うなかれ。 「組織」における「自分」を理解するにはうってつけの …

世界を救うユーグレナ -書評- 僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

株価がグイーンと上がっている東大発のバイオベンチャー「ユーグレナ」社。 成毛眞さ …

ネットで活動するために知っておくべきこと -書評- 素人の顧客の意見は聞くな

著者はサイトの運営などのコンサルタントをやっている永江一石さん。ブログ「More …

タイプを知るとあの人がわかる! コミュニケーションの質を高める3つのタイプ -書評- やる気を引き出す会話のマジック

会話大好き@hawk_aです。 会話してても「いきなり何言ってんの?」とか「何言 …

ネコよりねこ背な僕でも5秒で改善!「ねこ背は治る! 知るだけで身体が改善する4つの意識」

ねこ背は治る! ──知るだけで体が改善する「4つの意識」 posted with …

「伝える」ために必要なことはすべて手塚治虫に学べる -書評- ぼくのマンガ人生

この前書店に行ったら、「岩波新書 30選」なる素敵企画が開催されていました。 い …