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iPhone、Macと読書が大好き。iPhone・Mac・書評を中心に好きな事を書いていました。今は『ほーくブログ』でブログを書いています。

お金について本気出して考えてみたらこうなった -書評- この世でいちばん大事な「カネ」の話

   

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今回は「カネ(金)」にまつわる話。

カネの話と聞くと、「はしたない」「いい気分じゃない」てな感じに思う人が多いと思います。でも、僕たちの生活には必ず「カネ」がついて回ります。

この本を500円で買って読む、という行動がその証明。

カネは大事。

「暴力」と「貧困」

本書は著者である西原理恵子さんの人生記となっています。

母親の再婚を気に、新しい土地に引越した西原さん。そこには以前住んでいた場所と全く違い、生活に関わるすべてに「お金」がからんできます。

お金がない家には親同士の暴力がついて回り、それに嫌気がさした子どもたちが荒れていく。そんな負の連鎖の情景描写がかなりリアル。

西原さんの家庭も例外ではなく、日々貧困と暴力で荒れていく両親を見ながら生活をしていました。

 

「お金より愛」みたいに、お金より大事なものがある論はよく聞くし、耳障りが良いのであたかも「正解」のように思えてきますが、そんなハッピーな頭をガツンと殴られること間違いなしの現実が繰り広げられてます。

貧困と暴力、お金と幸せは、繋がってるわけです。

 

最下位の戦い方

だとしたら肝心なのは、トップと自分の順位をくらべて卑屈になることじゃない。最下位なわたしの絵でも、使ってくれるところを探さなくっちゃ。最下位には最下位の戦い方がある!

P.70

上京して美大受験のために美術専門の予備校に入った西原さんですが、そこで出された課題の順位が最下位でした。

普通なら「才能ないかも…」と思って諦めてしまうところですが、絶対にあの日々に戻りたくないと考えている西原さんは最下位なりの戦い方を考えます。

そこで出した答えが「プライドを捨てる」ということ。

「自分はこうあるべきだ、自分にそれは向いてない」という考えを完全に捨てて、なんでもありの売り込みをします。

行き着いた先はエロ本でのイラストの仕事。プライドを持っている人がハナから相手にしない仕事先ですが、「とにかくイラストを書いて生活する」と決めた、ものすごい信念をもった西原さんにはそんなことはどうでもいいのです。

 

何においても上には上がいる状態でキリがなく、僕自身、才能がないなんて思うことだらけですし、実際そうなんですが、西原さんの奮闘を見てると戦い方について考えさせられることばかりです。

その行動たるや「肉食系女子」が一瞬で食われるレベル。

絵では最下位かもしれない西原さんですが、「戦い方」に関してはかなりすごい力を持ってると思います。序盤を除いたほとんどの部分で戦ってます。

通貨の単位「のり弁」を作ったり、ギャンブルで5000万損したり。

 

負のループ

貧乏人の子は、貧乏人になる。

泥棒の子は泥棒になる。

こういう言葉を聞いて「なんてひどいことを言うんだろう」と思う人がいるかもしれない。でも、これは現実なのよ。

P175

 親の環境を受け継ぎ、子が同じような環境でしか生きられないことを、西原さんは「負のループ」と呼んでいます。

貧困は病気であり、なかなか治らないものだと。ただ、病気である以上治すことができるわけです。

唯一の処方箋は「動く」こと。

もちろん動いたら確実にいい方向に向かうかは当然わからないし、それを調べる方法もないけど、いつか貧困から抜け出せるんじゃないか?という「希望」諦めなかったから今の西原さんがあるといいます。

 

僕みたいなやつが「希望」とか言っちゃってもそれなりにイタイ感じになってしまったり、説教じみたりしてしまうのですが、西原さんの希望にはホンモノの「希望」が伝わってきます。

行動が言葉を作る一番わかりやすい例。

幸い今の自分は豊かで著者とは違う立場ですが、自分だけでなく誰かを豊かに「したい」と思うのなら生まれ持ったループから抜けだして「カネを稼ぐ」ことにスポットライトをあてるべきだと思いました。

 

さいごに

Kindleでも販売している本書ですが、実際の本を見たら持ち運びやすい文庫だったので、紙の本の方を選びました。

とはいえKindleの方が安いので、こだわりがなければKindleの方がお得です。

目次(Amazon.co.jpより)

第1章 どん底で息をし、どん底で眠っていた。「カネ」がないって、つまりはそういうことだった。
第2章 自分で「カネ」を稼ぐということは、自由を手に入れるということだった。
第3章 ギャンブル、為替、そして借金。「カネ」を失うことで見えてくるもの。
第4章 自分探しの迷路は、「カネ」という視点を持てば、ぶっちぎれる。
第5章 外に出て行くこと。「カネ」の向こう側へ行こうとすること。

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